ようやくドラクエⅢの最新リメイク版を完全クリアしました。
最近のリメークはやりこみ要素が多いので、かなり長時間遊んでしまいました。
初期ドラクエシリーズは何回かリメイクされて色々な機種で遊べる作品ですが、長い歴史のある作品なのでまだ、発売当時生まれていなかった方も多いと思いますし、リアルタイムで遊んだ方もずいぶん昔で忘れている方も居るかも。
私自身の復習も兼ねて初期ドラゴンクエストに関して書いてみたいと思います。
当然各作品のネタバレになりますし、個人的な推測もふくみます。ご容赦ください。
ドラクエⅠ~Ⅲ(ロト3部作)の時系列
ドラゴンクエストⅠ~Ⅲはロト3部作と呼ばれ、「勇者ロト」が登場するストーリーです。
簡単に言ってしまうと、ロト三部作の時系列ですが、Ⅲ→Ⅰ→Ⅱの順になっています。
ドラゴンクエスト(Ⅰ)
発売当初のタイトルは「ドラゴンクエスト」のみで、「Ⅰ」とは付いていません。
作者の皆さんも、まさかこんなに何十年も続くシリーズになるとは思いもよらなかったでしょう。
RPG黎明期の作品なのでストーリーやシステムもシンプル、仲間もいないので一人で冒険します。
主人公
主人公は「勇者ロトの血を引く若者」となっていますが、出身地など細かい設定はされていません。
小説など後付けで〇〇の町出身など追加されていますが、本編内で語られる事はありません。
能力的には物理攻撃もできて、全ての魔法が使えるオールラウンダー・・と言いますか、システム上仲間はいませんので全て一人でやらないといけません。
当然登場する武器防具を装備可能・・と言うか、彼が装備出来ない物を登場させても意味がありません。
ストーリー
ストーリーも非常にシンプルで、さらわれたローラ姫を助ける、アイテムを揃えて竜王の島に行き、竜王を倒す・・以上です。
エンディングで自ら治める国を探してローラ姫と旅立ちますが、何度断ってもついて来るローラ姫はネタにされています。
ちなみにローラ姫を助けずにクリアすることも可能で、当然その場合エンディングに現れません。
ちなみに、最近のドラクエは結ばれる相手を選べる作品も多いです。
その他の設定
舞台はアレフガルドと言われる国でいくつかの島に分かれていますが、乗り物が登場しませんので国外には出れません。
統治する王様はラルス16世です。
黎明期なので色々シンプルですが、日本のRPGの原点とも呼べる作品です。
リメイクでどうなる
2025年発売予定のリメイクでどう進化するのか期待です。
以前のボリュームだとあっという間にクリアしてしまい、現在だと物足りないです。
ドラゴンクエストⅡ
2作目なので「Ⅱ」のナンバリングと、「悪霊の神々」のサブタイトルが付きました。
一気に広がった世界と、過去のリメイクでマシになったりしてますが非常に高い難易度が特徴です。
今作から3人パーティーになり、役割分担もできました。
主人公
ローレシアの王子、サマルトリアの王子、ムーンブルクの王女の3人で、それぞれⅠの主人公の子孫、つまり勇者ロトの子孫と言えます。
ローレシアの王子は戦士タイプで全く魔法が使えない物理攻撃専門のアタッカー。
ムーンブルクの王女は魔法使いタイプですが、回復魔法も覚えます。
そしてネタにされるのがサマルトリアの王子です。
本来魔法が使え物理攻撃も可能なオールラウンダーのはずが、ゲームバランス調整の失敗で不遇なのです。
ステータス的に超大器晩成型の成長率なので、カンスト近くまで育てるとⅠの主人公と同等になるみたいですがクリア後のやりこみ要素が無いのでそこまで育てるかと言われると・・・。
勇者の予定が中途半端な僧侶になり、HPも低いので「サマルトリアの棺桶」などとネタにされています。
リメイク版では多少改善されてはいますが、今後発売される更なるリメイクに期待です。
その他の設定
時系列は前作(Ⅰ)の100年後と明記されており、前作主人公の末裔はそれぞれ国王(3つに分家)になっています。
舞台はかなり広くなりⅠの主人公の末裔が治めるローレシア、サマルトリア、ムーンブルクの三国に加え、前作の舞台になったアレフガルドなど様々な地域が登場します。
船の登場で世界中自由に冒険が出来ますし、前作のラダトームが1地域にすぎなかったとわかります。
装備品も増加しロトの剣より強力な武器が登場しますし、王女は軽装しかできなかったり特性もあります。
ドラゴンクエストⅢ
全ドラクエシリーズの中でもかなり人気の高い作品で、前作までと比べストーリーもかなり進化しています。
最新作と比べ流石にイベントは少ないですが、その分広大な世界を自由の冒険できるのが魅力です。
最近の作品と比べ「次に必ず〇〇を倒す」などが少ないので、逆に途方に暮れます。
特に船を入手したとたんに、急に行動範囲が広がるので行先に悩みます。
主人公
今作では主人公の性別が選択できるので、勇者オルテガの子供となります。
専用職ゆうしゃ(転職不可)に付いているので、物理攻撃に強く攻撃魔法も回復魔法も使えます。
更に強力な専用装備に専用魔法も使える好待遇、まさに主人公です。
その他の仲間はルイーダの酒場で作成するので、キャラメイクも楽しめます。
主人公以外は職業を選択でき簡単に転職も可能で、やりこめば転職のできない主人公より強いキャラも作れます。
リメイク版のクリア後ではザコでもかなり手強く、成長頭打ちした主人公は酒場で飲んだくれ(クリアすると主人公を外せます)になりがちです。
舞台
前作までと異なり現実の世界地図に似た世界が舞台で、実在の国名をモデルとした町や国が登場します。
これが実在の世界を冒険している気分になるので、非常に冒険心をくすぐります。
スタートはアリアハンと呼ばれる架空の国ですが、何となくムー大陸っぽい場所にあります。
物語の核心
※ネタバレ注意
後半Ⅰの舞台となったラダトーム(異世界)を訪れる事になります。
ラスボスを倒すとラルス1世(ドラクエⅠ王様の先祖?)から、「勇者ロト」の称号を授けられます。
ここで「ロト」とは個人名ではなく称号であると明かされ、Ⅰより古い時代の物語とわかります。
ちなみにドラクエⅠの王様がラルス16世なので、250年ぐらい前(徳川幕府が15代で約260年)と推測しています。
ラスボス倒すと元の世界に戻れなくなりますが(少なくともゲーム内では戻れない)、子孫を残してⅠ以降の主人公となっていったと推測されます。
サブタイトルの「そして伝説へ・・」となるわけです。
Ⅲクリア後に残った伏線と謎
※ネタバレ注意
リメイク版Ⅲではハーゴン(Ⅱのボス)なども登場し、ⅠやⅡに続く伏線もあります。
竜王誕生の経緯やハーゴンの登場など見る事が出来ます。
でもこれで全ての謎が解けたかと思えばそうでもありません。
まず勇者ロトが称号であるなら先代勇者ロトが存在するはずで、当然複数の勇者ロトが居ても不思議ではありません。
更に勇者専用装備も以前に使用した勇者が存在しそうな設定です。
また、個人的に気になるのがラスボスがどこから来たのか不明のままです。
ラスボスが現れたとされる地下の割れ目はクリア前に飛び込むと弾き返され、ラスボス討伐後は脱出経路になっています・・が、これではどこから現れたのか余計にわかりません。
先代勇者ロトに関する回答は、30年の時を超えて出される事になりました。
ドラゴンクエストⅪ
2025年現在発売されている最新のナンバリング作品がⅪです。
長い年月をかけて進化した映像にストーリー、感動の超大作と言えます。
冒険の舞台はロトゼタシア。
開始当初は過去作と無関係に物語はすすみますが、完全にクリアするとロト作品との関連が判明します。
※ここからネタバレと考察注意
真のラスボスを倒すとエンディングで「ロトゼタシアを救った勇者」として、「勇者ロト」の称号を授かります。
ストーリー的に「勇者ロト」の称号が生れた瞬間と見てよいと思います。
ここまでは。
タイムパラドクス
「過ぎ去りし時を求めて」のサブタイトルの通り、中盤以降タイムトラベルをすることになります。
非常に複雑なので別記事で検証しますが、タイムトラベルをした結果いくつかの時間軸に分岐します。
今回大きく3つの時間軸を検証します。
主な時間軸
まず最初の時間軸では勇者ロトは登場しません。
魔王が邪神を倒しその魔王を主人公が倒して終わりで、多くの人命が失われたままで荒廃した世界です。
更に主人公が過去に飛んだ世界線では「勇者」も居なくなっています。
これを時間軸Aと呼びます。
次に主人公が過去に戻り、覚醒前に魔王を撃破。
時間軸Aで助けられなかった人々を助ける事もできます。
よって邪神は主人公が倒すことになり、ロトゼタシアを救った勇者として「勇者ロト」の称号を授けられます。
勇者ローシュは志半ばで倒れているので、主人公が初代「勇者ロト」で間違いないでしょう。
これを時間軸Bとします。
最後に賢者セニカが過去に戻り、勇者ローシュを救った(であろう)世界。
明確な結果は描かれませんでしたが先の出来事を知っているチート賢者がいますので、ローシュとセニカが邪神を倒したと考えるのが自然です。
この場合ローシュが「勇者ロト」の称号を得た可能性が高いと思いますので、初代「勇者ロト」はローシュとなります。
これが時間軸Cです。
エンディング最後に登場するシーン
エンディングで描かれるのがⅢのオープニングと思われるシーンです。
この事からいずれかの時間軸がⅢの過去であると考えられます。
時間軸Aには「勇者ロト」は登場しませんので、BもしくはCとなります。
時間軸BはⅪ勇者が初代勇者ロトになった・・で問題ないと思います。
時間軸Cはややこしい話になります。
外見に関しては勇者ローシュはかなりⅢの勇者に近いので、Ⅲ勇者の先祖と言われて違和感はありません。
Ⅺ勇者もローシュの生まれ変わりとされているので、「ローシュ→Ⅺ勇者→Ⅲ勇者の順で生まれ変わった」は成り立つと思います。
ただ、時間軸Cの場合だとそもそもⅪ勇者が生れて来たのか、生れたとして果たして勇者になったのかは疑問が残ります(邪神はローシュが倒している)。
まあ全く新しい悪者を討伐して、勇者ロトの称号を得た可能性もありますが。
複数時間軸による可能性
時間軸が複数になると異なる未来が生れる可能性があります。
ここで意味が出てくるのがエンディングに2冊のそれっぽい本が登場していた点です。
緑と赤の本にそれぞれ勇者の紋章のようなマークが描かれているのです。
わざわざ紋章を描いているので勇者にまつわる話と思われますが、2つの勇者の物語があると考察できます。
勇者ローシュが勇者ロトになりⅢ勇者の先祖になった(時間軸C)、Ⅺ勇者が勇者ロトになりⅠ勇者の先祖になった(時間軸B)などの可能性も想像できます。
この場合リメイク版Ⅲをクリアすると、Ⅲ→Ⅰの流れが自然なので矛盾を感じますが。
ただⅪとⅢではかなり地形が異なり、「地形が変わるほどの年月が経過した」と考える事が出来ます。
勇者ロトは称号なので実は何人も存在して、その一人の子孫が1勇者・・など色々仮説ができます。
となると2冊の本は別の物語ではなく、上下巻なのかも。
今後も続きそうな物語
2025年秋にはⅠとⅡの更なるリメイクが発売され「ちょっとした驚き」があるそうです。
新しい事実がわかるかもしれませんね。