新たにリメイクされたドラゴンクエスト1&2、ジャパニーズRPGの原点ともいえる作品です。
一通りクリアしたのでどれぐらい進化したのか、購入を検討している方向けにネタバレは控えめにレポートします。
コアなファンではなく一般人の目から見た感想をお伝えします。
こんな感じです
原作が発売したのは40年前なので、もちろん別物と言えるほど進化しています。
始める前は「まあ数時間あればクリアできるだろう」と考えていましたが、いやいやそう簡単にはいきません。
理由は後述しますが、常に考えて戦わないとすぐやられるなかなかの難易度です。
進化した映像とボイス付き
映像は特に背景はかなりキレイで、キャラクターも小さいながら細々動きます。
乗り物がなく徒歩オンリーなので、むしろ世界はかなり広く感じました。
主人公はあいかわらずほぼイエスかノーかしか言わない寡黙な男ですが、戦闘シーンは掛け声を出します。
まあ最後の最後にちょっとだけしゃべりますけど。
個人的には「主人公はあなたなのでセリフがない」のがドラゴンクエストなので、いっそ声優なしで割り切って欲しかったです。
声が付くことによってキャラのイメージが炭治郎になってしまい、「全集中メラの呼吸」とか言いそうです。
孤高の勇者の一人旅
途中イベントの増加で登場人物も大幅増加、仲間になりそうなキャラはかなり登場します。
が・・・・かたくなに一人で冒険をします。
「今仲間になりそうだったよね?」と思うことが多々ありますし、ダンジョン内で他の冒険者パーティーに出会う事もあります。
ストーリーが進むと他パーティーから「一人ですごいよね」とか、敵からは「危険な強さの人間」とか言われます。
ローラ姫を連れていると応援したり心配したりしてくれますが、戦闘は不参加です(後述)。
まあ後半になるとドラゴンをタイマンで倒すほど強い訳で、中途半端な仲間など足手まといになるのかもしれませんが。
強化された戦闘
装備も特技やじゅもんは大幅パワーアップしています・・・が、敵は更に強化されています。
とりあえず自分は一人なのに相手は複数ですし、状態異常付加や回復をしながら攻撃してきます。
ザコ戦でラリホー食らっただけでも超ピンチ、マヌーサとマホトーンを同時にかけられたら逃げてました。
更に属性の概念があるので、弱点を突く装備や耐性防具を装備しないと難易度が跳ね上がります。
ボス戦どころか後半になると、毎回考えて戦わないとザコ戦も厳しいです。
最終的にレベル50まで上げてみましたが、それでも終盤は気を抜けません。
なかなかザコがザコにならないのです。
イベントの追加
続編があるので大幅なストーリーの改変は不可能だと思いますが、途中のイベントは細かいのも含めボリュームアップしています。
もちろんボイス付きで「え、お前もしゃべるの」的なキャラまでしゃべります。
特にローラ姫の出番は激増しており、救出前も頻繁にイベントシーンで登場します。
途中のボスはかなり増えましたし、倒さないとストーリーが先に進めなくなっています。
やりこみ要素
リメイク3に登場したキラキラや秘密の場所、小さなメダル等の収集要素は一応あります。
拾える物が多いので、あまり金策しなくて済むのが助かります。
種を使っての強化もできますが、なんせ一人なのでロマンの限界はあります。
他は美しくなった世界を歩き回って堪能するぐらい?
メタル狩りは楽なのでレベルは上げやすいですが、ラスボス戦が楽になるぐらいで達成感があまりないです。
便利機能
移動のダッシュや、戦闘スピードも変更できます。
難易度変更は賛否は有ると思いますが、楽をするのは自己責任です。
マップ機能はかなり便利で、全体的に広くなった分助かります。
個人的感想
ストーリーそのものは王道ですがシンプル、最近の作品ほどのボリュームもありません。
それでもエピソードは深堀や追加されているので、ドラクエファンなら感動もありそうです。
個人的には昔想像力で補っていた映像に無い部分が、ビジュアル化されているとでもいう印象です。
「リメイク」と割り切って過去の名作を、楽しんでください。
戦闘は予想より手応えがありましたが、良くも悪くもドラクエでアクションが苦手な方にはおすすめです。
原作が発売された時の小学生が今では50歳前後、息子どころか孫と一緒にプレイしてるかもしれません。
そう考えると凄いと思います。
ここからちょっとネタバレ
ちょっぴりネタバレしますので、気になる方は読まないでください。
まあストーリーは皆さんご存じと思いますが。
ローラ姫
今回救出が必須になったローラ姫ですが、城に戻らない限り最後まで連れて回れます。
移動中は基本お姫様だっこですが、移動速度に変化はなくダッシュも可能・・勇者様強すぎです。
ストーリー中の会話も変化しますし、後半になると戦闘では直接操作できませんが時々サポートしてくれます。
ちなみに流石に戦闘中やイベントシーンでは、抱っこモードは解除されてます。
城に戻れないので一部アイテムが入手できませんが、連れていた方がストーリー的に盛り上がります。
何より主人公がイエスかノーの男なので、姫が居る事で会話が成り立つのは大きいです。
ただ城に戻ると離脱するので、たいようの石を救出前に回収しておくのは必須です。
デメリットはレミラーマの巻物が入手できなくなりますが、もうかなり後半なので我慢しましょう。
他はロトシリーズコンプの見た目変化が、抱っこモードせいでわかりにくいぐらい?
最強装備
ロトシリーズは盾や兜が追加され、性能も強化もされています。
オリハルコンやブルーメタルの伝承など、3との関連を推測できる話も聞けます。
装備はかなり増えたので、ロト系以外の選択肢もあります。
呪文が連続するやまびこの帽子や、属性効果の優秀なガイアの鎧は終盤でも役立ちます。
ダメージ反射のやいばの鎧は、ボス戦ザコ戦問わず効果的です。
武器ではロトの剣は最終版まで手に入らないので、ほのおの剣やドラゴンキラーを使う時間が長いです。
レベル50でもブーメラン投げてるだけだと終盤は辛いので、色々出番があります。
選択肢が増えた分適切に装備しないと、大幅に難易度が変わります。
クリア後要素
裏ダンジョンやクリア後の裏ボスなどは居ません。
隠し要素やIFルートなどもありません。
主人公に関して
鏡を調べると「男前がいると思ったら自分だった!」となります。
うん・・人の好みは色々ですが、まあそうなんでしょう。
旧作はいきなり「ロトの血を引く勇者」でしたが、今回は序盤は信じてもらえません。
実績を積んでいく内に「勇者」として認知されていきます。
単独で数々のボスを撃破してるので、名実共に勇者になっていきます。
クリアするにはラスボスをタイマンで倒す必要があるわけで、ある意味歴代最強クラスの勇者と言えるかもしれません。

