先日両親のお付き合いで、ダイアモンドプリンセスに乗船してきました。
「クルーズ船に興味あるけど、船内はどんな感じだろう」みたいな方の参考になれば幸いです。
私にとっても初めての事といいますか、普段は格安旅行メインの庶民の私にとっては一生に一度と言っても良い贅沢でした。
せっかくなのでいくつかの記事に分けますが、今回は船内のレポートをしたいと思います。
尚当記事ではクルーズ料金に含まれていて、追加料金のかからない物を「無料」と表記しています。
旅のレポートはこちらの記事に書いています。
ダイアモンドプリンセスについて
ダイアモンドプリンセスは2004年日本で建造されました。
全長290m、乗客定員2706名を誇り、建造当時日本で製造された最大の客船です。
船籍はイギリスになりますが、運営しているのはアメリカのプリンセス・クルーズ社になります。
探検好きの私にも手ごたえのある広さで、とりあえず一通り見て回るだけでもかなり時間がかかります。
近くからだと大きすぎて全体が写りません。
船内はもちろん豪華な造りで、さながら動く豪華ホテルと言った感じです。
1000を超える客室があり、7割以上が海側でオーシャンビューになります。
完成から20年経過していますが定期的な改修をしているようで、各所の大型タッチパネルで情報収取やゲームができたりなどかなりアップデートされています。
趣のある内装の中に、近代設備が上手くハイブリッドされていると言ったところでしょうか。
下層階は乗客は入る事が出来ず4階は医務室のみなので、5階以上が乗客エリアになります。
航行中外側に出れるのは7階のプロムナードデッキより上側になります。
複数のレストラン、劇場やプールなど贅沢な設備
中心部にあるのがグランドプラザと呼ばれる空間で、5階から7階まで吹き抜けになっています。
開放的で豪華な雰囲気の中素敵な音楽が流れていて、時々生演奏もやってました。
吹き抜けの周りにはショップが並び、ジュエリーや化粧品にお土産類等も購入できます。
クルーズ後半はセールもやっていて、10ドル均一などはお値打ちかもしれません。
サービスデスクや下船の際の待合など頻繁に訪れる場所ですし、時々見に行った方がイベントを見逃さずに済みます。
イベントは毎日配布されるスケジュールで確認できますが、私のように「部屋でゴロゴロしているのは退屈だ」みたいな方はとりあえず行ってみると何か見学できます。
イベントが無くても様々な人が行きかいますので人間ウォッチングしているだけでも面白いですし、「何か起こりそうな」気がします(実際はおきませんが)。
日本発着のクルーズでしたので日本人が多いはずなのですが、なぜか不思議な異国情緒もあります。
重要アイテムメダリオン
乗船時に渡されるのが「メダリオン」で、ICチップの入ったメダルなのですがこれが非常に重要です。
機能としてまず部屋の鍵になっていて、タッチするだけで開きます。
船から降りる時と戻る時は、入口の端末にかざして点呼を取る仕組みになっています。
また船内の支払いやシャトルバスの支払いなどもメダリオンで可能で、事前登録したクレジットカードから決済されます。
首から下げるホルダーとセットになっているので、部屋から出る時は肌身離さず必要になります。
そもそも鍵になっているので忘れると部屋に入れませんが・・
有料もあるけど無料で十分なレストラン
レストランはサンダルで行けるカジュアルな場所からフォーマルまで色々あります。
WIKIなどには24時間営業もあると書かれていますが、私の見た感じでは深夜はクローズしていたと思います。
人が居ない間に(一応許可はとりました)レストランを撮影しました。
最もお世話になったビュッフェレストラン「ホライゾンコート」。
ビュッフェは深夜以外ほぼオープンしていますし時間帯によってメニューが変わるので、お腹が空いてなくても「本日のスペシャル」的な限定メニュー目当てに確認だけは行ってしまいます(もう何回行ったかわかりません)。
内容は基本的に欧米系ですが、アジア料理やラーメン、うどんがあった事もありました。
長い旅行なので和食があるのはありがたいです。
ベジタリアンに配慮されたメニューや、低糖質メニューなどもあるので様々な需要に対応できます。
細かいことを書くとビーガンメニューはありましたが、ハラル対応はしていませんでした。
何度でも行き放題ですが、食事時は席が混みあい場所取りが大変です。
プールサイドにもテーブルがありだらだら食べる事ができますし、食事コーナーから距離があるので混雑時の席確保難易度も下がります。
と言いますか、ビュッフェの食事は部屋に持ち帰る事も可能です・・つまり24時間ではないもののかなりの時間帯、そして場所で食べ放題です。
堅苦しい場所が慣れない私にはここで良い・・いや、ここが良いです。
コーヒーに紅茶、水とレモネード?は無料で、緑茶なども用意されており持ち帰る事もできるので給水所の役割もはたしています。
氷も用意されているのでアイスティーやアイスコーヒーを作る事も可能で、レモンスライスも用意されていました。
暑かったのでレモンを入れたレモン水ばかり飲んでいましたが・・
尚、部屋に持ち帰る場合は衛生上の注意書きがありました。
海外のような雰囲気の中で緑茶飲み放題はありがたいです。
ドリンクコーナーは複数個所あり時間帯によっては一部クローズしていましたが、深夜や早朝でもどこかは利用できました。
常に人が居るのでフードコーナーの写真は自粛します。
バラエティーに富んだレストラン
ビュッフェ以外にも様々なレストランがあり、無料な場所もあれば有料な高級店もあります。
寿司やステーキレストランなど食材が高そうな場所が有料になっており、無料レストランも食材によっては有料だったり注文数制限があります(ロブスターは2皿め以降有料など)。
ほとんどの場所を探検しましたが、見た感じの(私には)内装の違いはわかりません。
個人的には無料レストランの無料メニューでも十分満足ですし、雰囲気も十分高級レストランです(写真は全て無料メニューです)。
服装はあまりにカジュアル過ぎるのは好ましくないかもしれません。
一応前菜、メイン、デザートの順で提供されますが、基本食べ放題なので複数頼む事も可能です。
ちなみにアルコール類はどこでも有料です(結構なお値段です)。
レストランは時間帯により混みあいますので、アプリで事前予約が無難です(出発前から予約可能)。
尚、プランによりアルコールがセット割になったり色々あるみたいです。
ダンスホールやナイトクラブ
夜は撮影がはばかられるので、昼間にナイトクラブを撮影してみました。
バーやナイトクラブは日中イベント以外の営業をしていませんが、入る事は可能で景色を眺めている人が数人います。
真昼間で無人のダンスホールというレアな空間を体験できます。
入って良かったのかどうかはわかりませんが、特に止められませんでした(許可を取ろうにも無人でした)。
夜間に行ってないので営業中の雰囲気などはわかりません(毎晩早く寝てしまいました)。
最高!ムービーズアンダーザスターズ
屋外プールが夜間は映画館に変わりますが、これが控えめに言っても最高です。
訳すると「星空の下の映画館」と言ったところでしょうか?
とにかく雰囲気が開放的で素晴らしいですし、近くのバーで飲み物も購入でき、もちろんビュッフェから食料を持ち込むことも可能・・もう天国です。
結果人生で最もフライドポテト食べた一週間になりました(ビュッフェなのにポテトばっかり食べてただけですが)。
個人的には凄く良かったので、クルーズ中の夜間はほとんどをここで過ごしました。
星空の下で海風を受けながら映画を見る・・デッキチェアでゴロゴロしても良いですし、バーカウンターからがっつり見ても良い・・どこで見ても雰囲気は素敵です。
上映されていたのは最新ではないものの比較的新しい映画で、もちろんタイタニックは上映されていません。
バーの前のカウンターがちょうどスクリーン正面になりますし、後ろのテーブルからも見えます。
なぜかそんなに混んでなかったので、席も楽々確保できました。
唯一の弱点は屋外なので天候の影響があり、雨だと無理です。
クルーズ中一度雨が降りましたが、そもそも行ってないので不明ですが映画を見れる状況ではないかなと。
ちなみに屋上以外も天候により屋外に出れる場所は制限され、ドア自体が封鎖されていました。
選べるプール
屋外に室内とプールも複数あります。
夜間は映画館になる屋外プールと、ビュッフェに囲まれた室内プールが大きさ的にはメインになるのかと思いますが、大人専用プールや後部デッキのプールなどお好みで選べます。
大きなプールには温水のジャグジーもあるので、冷えた体を温められます。
注意点はメインのプールは2か所とも水深が深いので、170㎝程度の人だと足が付きません。
ライフジャケットが用意されているので苦手な方は着用できますが、監視員などいないので注意してください。
屋外のプールはスクリーン前のステージでイベントをやってたりしますが、プールの中で涼みながら見る事ができます。
出港時の最初のセレモニーはプールの中から見ました。せっかくだったのに、水中なのでカメラを持っていませんでした・・まあ涼しかったですし、プールにいながらベイブリッジをくぐるのは壮観です。
本格的な劇場
毎日毎晩様々なショーが行われていますがジャンルも様々なので、気に入った物だけ見れば良いと思います。
入場無料なのでとりあえず見に行って、気に入らなければ退出すれば良いです。
コメディー系は良いのですが、オペラはちょっと・・
メインシアターしか行ってないのですが、他にも色々やってそうです(時間は被ります)。
イベント予定を見て時間配分が必要になります。
好きな人には・・
カジノもあります。出国審査をしてしまえば日本国内ではないのですかね?
時間帯もあるかもしれませんが、あまり人を見ていません。
数百人の胃袋を支える巨大厨房
イベントで厨房見学をさせてもらいました。
ここで何人分調理しているかわかりませんが、とにかく広大です。
めったに入れる場所ではないので、意外に楽しかったです。
その他の設備
プール以外にも大浴場やスパ、フィットネスセンターや美容室まであります。
探検しそびれましたが、ミニゴルフやバスケットコートもあるみたいです。
また、ティーンとユースのお子様預かり施設があり、年齢によってわかれています。
その他医務室や日本語の話せるスタッフも常駐していますので、旅のトラブルのケアもしてくれます。
旅行会社のツアーの方はあちこちにブースが設けられていて、日本の各旅行会社のスタッフもいましたのでより安心かと思います。
喫煙場所
全て調べた訳ではありませんが、屋内は原則禁煙だと思います。
調べた限りでは15階のバーカウンター付近と、7階のオーシャンフロントから外に出た付近の2か所でした。
7階は海が近いので天候によっては閉鎖されていますし湿気があります。
15階は眺めも良く椅子もあるので快適です。
写真は喫煙ゾーンから撮影した風景なので、写っている場所は禁煙ゾーンになります。
紛らわしいのですが、喫煙ゾーンは常に人が居るので撮影すると嫌な顔されそうです。
自分なりの時間の使い方を見つける事がポイント
寄港地で下船した時以外は船内ですし、終日航海の日もあるので基本的に船内で長時間過ごすことになります。
数々のショーやイベントをこなすもよし、ジムで運動するも良し、食べ放題食べまくりでも良いです。
もちろん私のように映画見まくりでも良いですが、時間が長いので自分なりの過ごし方を見つけないと退屈します。
船内はかなり広いので自分の徐々に行動エリアが決まってくると言うか、お気に入りの場所がができてくると思います。
徐々に顔なじみも増えてくるので、挨拶をするぐらいの中になりました。
唯一不満だったのは、図書館の蔵書数はあまりにも少ないです(需要が無いのかもしれませんが)。
宿題をしているお子さんがいましたが、勉強には良いのかもしれません。
ちなみに、今回は無料のサービス以外ほとんど利用していません(写真撮影だけしました)。
無料エリアとサービスで十分満足でしたし、真夏の寄港地観光はかなり体力を消費するので夜は早く寝てしまいました。
結果事前のクルーズ料金以外に支払ったのは、寄港地のシャトルバスの料金ぐらいです(寄港地の観光料金を除く)。
現地ツアーなども一切利用していません(元添乗員の私が居るので不要なのもあります)。
運営の皆さんには申し訳ないのですが、毎日アルコールを飲まなくても良い私は基本プランで十分満喫できました。
お酒好きの方や高級なレストランに興味のある方は、お得になるセットプランなどもあるみたいです。