バンコク旅行・・いや、アジアの旅で魅力的なのがマーケットです。
バンコク周辺のマーケットだとチャトチャックマーケットが有名ですが、週末しかやってませんし移動にそこそこ時間がかかります。
郊外のローカルマーケットはハードルた高い、かと言って市内中心部の観光客向けのマーケットは魅力に欠ける・・そんな方におすすめです。
今回訪れたのはサンペーン市場、MRTサムヨット駅から徒歩で10分程度の比較的行きやすい場所です。
一部は中華街に飲み込まれてそうな立地で、ついでに立ち寄る事も可能です。
周辺にストリートアートエリアもあるので、まとめて見学すると満足度が高いです。
かなりローカルな雰囲気なので「旅してる」感が味わえます。
どこまで続くかわからない市場

サンペーン市場はほぼ直線にになっていますが、総延長だと1㎞に達するかもしれない規模です。
細い路地に小さなお店が並ぶ空間が延々続き、人も多いので先は全く見えません。
この中をバイクも通るのが驚きで、大量に荷台に商品を載せてますし、待つ事を知らないみたいなので気を抜いてるとひかれます。
お構いなしに店の前に2台並んだりして完全に塞がったりしてます。

幅広い商品
ざっくり言うと雑貨と衣類を扱っている店が多いですが商品の幅はかなり広く、お土産にベタなタイパンツやぬいぐるみなどから、用途がわからない調理器具専門店まで相当な数のお店があります。
品質やブランドにこだわる方は不安があるかもしれませんが、自分の目と直感だけが頼りです。
食料品はあまり見た記憶はないですが、その分まだ清潔感が保ててる気もします。
価格相場としても著名なマーケットよりは安いと思いますので、ここでかなり買い物できると思います。
特に目的無く来てしまいましたが、適当にふらふらしていても十分買い物できました。
ちなみに何故か日本人は全く見かけませんでした(2024年現在)。

横の更なる路地をに入ると、なにやら香港ぽい風景も・・ここはチャイナタウン近いですからね。
深夜特急感がかなりあっていい感じです。
どこからどこまでが市場と言われると難しいのですが、西はメガプラザの周辺から東はいつの間にかチャイナタウンの一部に入っています。
全部だとざっくり1㎞ぐらいになるのかもしれませんし、1㎞でも人の混雑が凄いので歩くのは大変です。
バンコクに限らずですが、巨大マーケットは一度通り過ぎると元に戻るのが大変です。
サンペーン市場はほぼ直線なのでまだわかりやすくはありますが、気に入ったものは即買っておくと良いです。
後で戻ろうと思ってもお店が多いのでわからなくなってしまいますし、そもそも比較検討するほど高価な商品はあまりないです。
店舗間の価格差までは確認できていませんが、それほど差額は無いように思います。
大規模マーケットを回るコツに「全てを見ようとしない」があります。
心理的に「とりあえず一周してみよう」と思いがちですが、そもそも1日では回れない規模な所も多いのです。
サンペーン市場への行き方
MRTサムヨット駅、又はチャイナタウンのあるMRTワットマンコン駅から徒歩で行けます。

どちらからでも10分程度歩けば、とりあえず市場的な場所に入れると思います。
ワットポーなど寺院観光の後に直接行くなら、このルートになると思います。
MRT延伸で変わるバンコク
以前はファランポーン駅までしか電車がなかったので、そこから先は渋滞の多いバンコクでは非常に不便でした。
それが今やスクンビットから乗り換えなしで、ワット・ポー周辺のオールドタウン等もあっという間に行けてしまいます。
個人旅行の利便性で言うと、全く別の都市になったぐらい違います。
とりあえず今回はサムヨット駅から行く事にしました。
駅を出るとそもそも駅があることすらわからない不思議な場所です。

駅前の通りはジャルンクルン通り、古き良きバンコクを象徴する通りです。
デザインされているのか、建物だけはタイムスリップで過去に来たかのような印象です。
さらに駅周辺は絶賛再開発の真っただ中で、あちこちで工事をしています。
とりあえずメガプラザを目指します。
目がプラザ・・もとい、メガプラザ

タイの中野ブロードウェイと言われるホビーの聖地メガプラザ。
実はこの周辺では貴重なエアコン効いてるゾーンです。
プラモデルやフィギュアにゲームなどそれぞれに専門店があり、そっち系が好きな人はあっという間に一日終わってしまいそうです。
日本に持ち帰るとヤバそうな物もあるので、その辺現地で見てみてください。
私はあまり詳しくないので黒なのか白なのかグレーなのか、写真に撮って良い物なのかもわかりません。
ただ、館内はサパーンレック市場(下に解説しています)のイメージで正直もっと汚い場所を想像していましたが、思ってたより全然キレイな空間でした。

商品ラインナップがホビーに振り切っている以外は、普通の中規模ショッピングモールでフードコートなどもあります。
エアコンがある場所で食べたい場合ここから先はエアコンは希少になりますし、メニュー見てたら意外にグルメも穴場かも?


メガプラザ前のカフェHabitShotsで休憩・・エアコンは効いてますが、小さなお店なので2、3人ぐらいしか座れませんのでご注意を。
抹茶ラテをあまり混ぜずに飲んだら、最初抹茶で後半コーヒーになりました・・まあ良しです。
カフェラテに抹茶を入れたら抹茶ラテなのか・・まあ良しです。
それにしてもこの周辺、都会なのかローカルなのかわからないエリアです。
ここまで歩く注意点は横断歩道で、タイには「歩行者が居ると止まる」と言う日本では当たり前の概念がありません(たぶん)。
可能な場所なら陸橋を渡ってください・・うっかりしてたら轢かれます。
ローカルな雰囲気のエリアに突入



川沿いまで来ると一気にローカル感が増してきて、旅してる感が出てきます。
急に時間の流れが緩やかになった気がします。
川沿いに食堂やカフェなどあるのですが、屋根のある分熱も湿気も逃げないのかサウナです。
冒険心そそられる見た目ですが、真昼間だったので入っただけで呼吸が苦しくなるぐらい蒸し暑いです。
写真では暑さは伝わりませんが、よほど暑さに慣れてる人でないとここで飲食は厳しいかも。
数分見ていただけでととのいそうな暑さです。
かなりのストリートアートエリアです
実はこの川沿い現在かなりのアートエリアになっていて、運河沿いの壁にストリートアートが描かれています。

サンペーン市場の入口には有名なアレックス・フェイスの作品もあるので、ぜひ写真に収めてください。
アレックス・フェイスの作品は娘さんをモチーフにしているらしく、生れてきた子供にこの世界がどう見えるのか・・がテーマだそうです。
この作品を見る限りでは、表情は若干憂いているように見えます。
暗黒市場からアートスポットに
この川沿いですが、2015年まではサパーンレック市場とよばれる市場?でした。
一説によると運河上に鉄板を載せただけとも言われる場所に、第二次世界大戦直後ぐらいから存在したようです。
川の上なので当然湿気などの環境は酷いですし、電源もバンコク名物ぐちゃぐちゃ電線なのでかなり危険だったと思われます。
海賊版のゲームなども販売されていたようで、暗黒のオタク市場などと言われていました。
2015年の再開発で撤去がはじまり、一部が移転したのがメガプラザです。
現在は跡形もなくなり運河が静かに流れていますが、周辺がストリートアートに彩られたオシャレスポットに変貌しています。
見た感じかなりの穴場です
今回ほとんど観光客、特に日本人は全く見かけませんでした。
私的には無料でアートを見れて、買い物できるかなりお得なスポットだと感じました。
観光客狙いの胡散臭い輩も遭遇しなかったので、今の内に行くのをおすすめします。
そもそもストリートアートは風化していくのでいつまで残っているかわかりませんし。
サムヨット駅から歩く際の注意点
バンコクあるあるですが、道路を渡る際は注意が必要です。
青信号でも普通に渡れないですし、そもそも横断歩道自体が少ないです。
あちこちに陸橋があるので上手に利用してください。
同じ路線でワットパクナムやワットポーも行けますので、よろしければこちろもどうぞ


食事をする場合
サンペーン市場の通り内は飲食店があまりありませんので、時々ある開けた場所や川沿いに飲食店があります。
ただ先にも書きましたが川沿いは物凄く蒸し暑いので、よほどの達人以外数分が限界だと思います。
周辺の通り沿いに飲食店もありますが、エアコンの無いローカルなお店ばかりで暑いです。
メガプラザまで戻った方が快適に食事できるかも。
サンペーン市場東部はチャイナタウンに飲み込まれて来るので、そのままチャイナタウンに抜けても良いです。
更なる冒険を求めて
更なる冒険を求めるなら西に向かうと「ちょっと昔のバンコク」のような雰囲気の通りが続き、どんどん西に進むと15分ぐらいでワットポー周辺までたどり着けます。
体力に自信のある方ならスタートをワットポーにして、サンペーン市場を抜けてチャイナタウン迄徒歩約1時間(寄り道なし)なので朝から半日ぐらいあれば探検できるかも。
寺院観光とショッピング、グルメまでまとめて観光できてタイパよいです。
体力温存にMRTを挟んだりタクシー、トゥクトゥクを使っても良いですが、ワットポー周辺は悪質なドライバーが多いので注意してください。
「安いお店紹介する」や「いい場所知ってる」はろくな場所に連れて行かれないので、絶対に断ってください。
ほぼ100%悪質ボッタクリ店に連れて行かれます。