人気海外旅行先として上位にランクするタイ。出発前に最低限知っておくと役に立ちそうな基本的な予約方法や旅行方法を紹介します。
旅の準備
まず絶対に必要なのは当然ですがパスポート。パスポートは入国した日から数えて6か月以上の以上の有効期限が必要です。
ビザに関しては30日以内の観光目的での入国にはビザは必要ありません。
30日以内に出国する確認として、飛行機等の帰りのチケットが必要になります。
また、一人10000バーツ以上の現金等の所持が必要とあるのですが、確認された記憶はないです。
現在コロナ関連の規制はほぼありませんので、タイランドパスへの登録義務などはなくなりました。
通貨
通貨はタイバーツになり、THBやBなどと表記されます。
紙幣は20バーツからあり、50、100、500、1000バーツの5種類あります。硬貨はバーツが1、2、5，10バーツとバーツより少額のサタン（表記S）の6種類があります。
レートはかつては1バーツ3円ぐらいでしたが現在は4円前後で推移しています。
両替は日本でするとレートが悪いので、タイについてからしてください。銀行などよりスーパーリッチなど街中両替所の方がレートが良いです。
ホテルやガイドさんも両替してくれますが相当レートが悪いです。緊急時以外やめてください。
到着してすぐ空港で両替できます。
チップに関して
何度か「タイはチップ不要」などと書いてあるのを見かけたことがあるのですが、基本必要と思ってください。法的に払う義務はなくてもマナーとして渡すのが一般的です。
相場ですがマッサージなど受けた場合、1時間50バーツ程度、つまり２時間なら100バーツになります。
ホテルの場合、荷物を運んでもらったら50バーツぐらいから、いわゆる枕銭も50バーツ程度からですが「飲み物こぼして汚しちゃった」とかあれば増やすのがマナーです。
もちろん原則「感謝の気持ち」ですので、金額は自由です。
旅行費用
飛行機代＋宿泊費用＋おこずかいとします。
飛行機代は直行便限定で考えて、JALやANAなら10万円前後～LCCなら3万円前後～になります。
飛行機料金は時期やセールなどにより大きく異なり、連休などは当然高いです。
ホテル料金ですが、探せば一泊3000円を切るホテルもあるにはあります。ただ安いと立地が不便だったりしますので、できれば一泊5000円以上の中から選んでください。
極端に予算を節約するなら、ドミトリーやゲストハウスなら1000円程度であるにはあります。逆に10000円出せばかなり良いところに泊まれますので、ご予算に応じてお探しください。
三泊ぐらいでの総額の目安ですが、上手く節約すれば7万円ぐらいから可能で、15万円以上出すとかなり贅沢ができます。
ちなみに日本では手の届かないような五つ星ホテルも一泊2万円ぐらいからでありますし、セレブが集まるような超高級ホテルもタイなら5万円ぐらいから探せます。つまり一生に一度の贅沢が、数年に一度の贅沢になります。
飛行機は直行便がおすすめ
日本からタイへは各地から直行便が出ています。直行便のある空港まで車で3時間ぐらいの距離にお住まいなら、そこから直行便を利用した方が良いと思います。
主な直行便はこちら（コードシェア便は考慮していません）。
| 新千歳空港 | 再開予定 | ANA、タイ国際航空 |
| 羽田空港 | 多数運航 | JAL、ANA、タイ国際 |
| 成田空港 | 多数運航 | JAL、ANA、タイ国際、エアアジアX、ZIPAIR |
| 中部国際空港 | 1日に1往復 | タイ国際航空 |
| 関西空港 | 多数運航 | JAL、タイ国際、エアアジアX、Peach |
| 福岡空港 | 1日に3便 | ANA、エアアジアX、ベトジェットエア |
所要時間は通常東京からだと6時間半、大阪からだと5時間半ぐらいになります。東京や大阪は多数の路線があるので、時間なども色々選ぶことができます。
その他海外空港乗り換え便、例えば韓国や香港、上海や台湾、ベトナムを経由する便で行くことができます。ただ海外の空港で乗り換えする便は、色々リスクが増えるので極力避けた方が良いです。
どうしても乗り換えが必要な場合もJALやANAを利用して国内で乗り継げば安心です。日本東部にお住まいなら東京で、西部なら大阪を経由すればだいたい乗り継ぐことができます。
予算を抑えるならLCCが運航しています。
宿泊場所を吟味する
バンコク市内は渋滞が酷いです。
個人旅行で交通手段を自分で確保する必要がある場合、宿泊エリアには注意してください。
暑いバンコクでは徒歩5分を超えるとかなりつらくなりますので、BTS又はMRTの駅まで徒歩5分以内が好ましいです。
旅行のスタイル
最初に考えるのは「どうやって予約するか」です。
旅行に慣れていない方はパッケージツアーがありますし、慣れてる人ならネットで簡単に飛行機とホテルを予約できます。
添乗員、ガイド付きの団体パッケージツアー
メリットはとりあえず安心です。
天候で飛行機などが欠航になった場合の対応や、現地での移動に観光、食事なども心配がいりません。もろもろ含めると意外に割安なこともあります。更に歴史建造物や美術品など説明してくれますので「ただ眺めただけ」にならずに済みます。
デメリットは団体行動ですので自由が制限されますし、他のお客様も居るので気づかいが必要です。
また、格安ツアーはホテルが不便な場所が多いです。
食事付きの場合メニューが決まってますし、味も過度な期待はできません。
食事は団体旅行の場合一度に大人数が来ますので、ある程度の作り置きが必要になります。また、１食当たりの予算が少ないので美味しくないのです。
尚、「最小催行人数」があるツアーだと、人が集まらなければキャンセルになります。「催行決定」となってないツアーは中止のリスクもあります。
一応パッケージツアーだけど、現地に着いたらフリーなツアー。
メリットは添乗員付きと同じく天候不順などでのフライトキャンセル時の対応です。またツアーと言いながら基本単独行動なので自由もあります。
デメリットは個人で予約するのと比べて料金が高めの場合が多いのと、ホテルまでの送迎などがオプションで別料金になる場合があります。送迎が無ければ当然自力で移動しないといけません。
「送迎付き」「朝食つき」などあらかじめ明記されているいるもの以外は、別途費用がかかります。ホテルなどは選べますがある程度制限があります。
一応ツアーですが、キャンセル規定などはしっかり確認してください。
旅行会社（サイトも含む）でホテルと飛行機を予約する
上記に似ているのですが、キャンセル規定などに違いがあります。オプションや現地ツアーなどはだいたい同じものが利用できます。
デメリットは基本個人旅行ですので、ツアーよりもキャンセル規定が厳しくなります。
旅行会社を通さないWEB予約
各エアラインのホームページとホテル予約サイトで別々に予約する場合です。
メリットは価格です。エアラインのセールなど利用できればかなり安くできます。
デメリットはトラブルがあった場合です。特に天候で飛行機が飛ばなかったりすると、自力でなんとかしないといけません。
Agodaなどのホテル予約サイトは同じホテルでもサイトによって料金が違う場合が多いです。料金が安いだけなら良いのですが、サービスの内容が違う場合も多いので確認した方が良いです。
飛行機とホテル個別で予約していると、行きの飛行機が欠航になって自分の責任じゃないのにホテルのキャンセル料がかかったりなど色々リスクが想定されます。
安いものほど厳しいので、事前にキャンセル規定をしっかり確認してください。
海外旅行保険などで対応できるものがあれば、調べておくのをお勧めします。
初めてだけど自由時間の欲しい方
初心者だけど自由時間が欲しい方の場合、ホテルまでの送迎と三大寺院観光のみが付いているツアーがお勧めです。
特に早朝の便で到着した場合はホテルにチェックインできるまでの時間潰しになります。更に三大寺院は交通アクセスアクセスが良くないですし、ガイドがあった方が色々説明してくれます。
バンコク近郊の世界遺産アユタヤに行く場合も個人で行くには難しいので、ツアーの方が良いです。ガイド付きツアーだとほぼ含まれているかオプションで付けれます。
ツアーで予約する場合基本二人一部屋の設定が多いので、一人部屋だと別途料金が発生する場合があります（ほぼかかります）。
海外旅行保険は必須
先ほど保険に触れましたが、海外旅行保険は必要です。
クレジットカードの付帯保険などもあると思いますが、内容を確認して不足だと思うなら別途保険にはいってください。
大きなトラブルの可能性はそれほど高くないかもしれません。ただ体調不良で病院に行った場合など、海外の医療費は高額です。
パッケージツアーの豆知識
同じに見えるパッケージツアーには種類があるので、選ぶ際の参考にしてください。
- 長期募集のツアーキレイなカラーの冊子で旅行会社の店頭などに並べてある物です。飛行機とホテルのみのフリープランの物が多いです。為替変動などあるなか長期で募集しているので、料金的には割高です。割高な分早期予約特典など付いている場合が多いです。見栄えの良い高級ホテルが多く載っています。
- セールのツアー業界用語で「一枚刷り」などと呼ばれているツアーです。たまたま安く仕入れ出来た場合や、売れ残りなどで組み合わさっています。旅行会社の店頭には白黒のコピー用紙で置いています。価格が安く個人で予約するより安い時もあります、ただホテルなど限定されています。掘り出し物を見つければすごくお得です。
- 新聞折り込みツアー上記二つの間ぐらいのツアーです。安く仕入れた物と人気な物を組み合わせて作っています。得な場合も多いですが、出発日により予算が大きく変わる場合にご注意ください。
パッケージツアーは観光と買い物がしっかりついているものが多いです。なぜかと言うと、旅行会社は薄利多売で観光地やショップのバックマージンにより利益を得ています。ですので、格安ツアーは「お買い物」が多いです。
ただ欲しくなければ買わなければいいだけで、粗悪品の店に連れては行かないと思いますので安心して買い物できると思えばメリットとも考えられます。
「キングパワー免税店」
タイの免税店の大手です。多くのツアーで連れていかれます。
安いイメージはないのですが購入したものを空港で受け取れるなどのサービスがありますし、粗悪品はないと思いますので安心して買い物ができます。
尚、ヨーロッパ系のハイブランドはタイはあまり安くないです。ブランドを買うなら「タイのブランド」がおすすめです。
